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「このAI時代に、ITスキルって、本当に必要なの?」
「Powerpointなんて使わないで、AIに作ってもらえばタイパ良くない?」
そんなふうに感じたことはありませんか?
特に、今まであまりパソコンを使ってこなかった方ほど、
「自分には関係ないのかも…」と思いやすいかもしれません。
職業訓練の講師をしている私の考えですが、結論から言うと、必要だと考えます。
しかも、特別な人だけに必要なのではありません。
これから働く人ほど、この時代で働くすべての人に必要だと思います。
ただし、ここで言うITスキルは、難しいプログラミングだけではありません。
まず必要なのは、WordやExcelなどの基本のOfficeスキルです。
AI時代だからこそ、ここが土台になります。
前の記事では、ITは「情報を扱う技術」であり、パソコンは作業する機械、インターネットはつながる仕組み、デジタルはデータで扱う考え方だと整理しました。
今回はその続きとして、「では、何を学ぶと役に立つのか」を考えていきます。
ITスキルは「仕事を進める力」そのもの
多くの方は、ITスキルを
「パソコンが得意な人のもの」
と考えています。
しかし実際は違います。
ITスキルは、仕事を進める力です。
たとえばWordは、文書を作り、整え、共有するための道具です。
Excelは、数字や情報を整理し、見やすくし、考えやすくするための道具です。
Microsoftも、Wordを文書作成と共同編集の道具として、Excelをデータの整理・分析・可視化の道具として案内しています。
つまり、Officeスキルを学ぶことは、
「ソフトの操作を覚えること」ではありません。
「仕事を形にする力」を身につけることです。
「今の自分に必要なのか分からない」と感じていませんか?
これは多くの人が感じることだと思います。
「今さらofficeスキルが何の役に立つのか」
「自分にメリットがあるのか」
「AIがあるなら、自分で覚えなくてもいいのではないか」
役に立つ実感がないと、学ぶ意味が見えなくなるのは当然です。
ですが、ここで確認したいのは、
「AIが何でも代わりにやってくれるわけではない」ということです。
AIを使っても、最後に判断するのは自分だということ。
AIは文書の下書きを作れます。
表の見せ方も提案できます。
実際にMicrosoftも、WordやExcelでAIによる支援機能を案内しています。
しかし、
何を書くか。
どの数字を使うか。
誰に向けて出す文書か。
何を残し、何を直すか。
これは人が決める部分です。
つまりAI時代に必要なのは、
「操作を全部暗記した人」ではありません。
「道具を使って、形にして、判断できる人」です。
なぜ基本のOfficeスキルが価値を持つのか
ではそう考えた時、基本スキルであるofficeがなぜ価値を持つのか?です。
理由はシンプルです。
パソコン関係の仕事の多くは、次の3つに分けられるからです。
1つ目は、伝えること
連絡文、報告書、案内文、企画書。これらのビジネス文書を作成する機会は多くあります。
これはWordを使うことで、作成することができます。
またそれを投影して伝えるのであれば、PowerPointを使うことで効果的なスライドを作成できます。
2つ目は、整理すること
名簿、売上、勤怠、家計、進捗管理。こういった集計、分析を行うこともあるでしょう。
これはExcelを使うことで可能になります。
3つ目は、共有すること
ファイルを渡し、複数人で直し、仕事を前に進めること。情報をスムーズに共有すること。
Microsoft 365 for the web でも、編集や共有ができるようになっていますし、情報共有はビジネスにおいて、非常に重要なタスクとなります。
仕事は、この3つのくり返しです。
だから基本のOfficeスキルは、業種が変わっても使いやすいんですね。
イメージするとこうなります。
ITの理解
↓
Officeで作る・整理する
↓
AIで速くする
↓
自分で判断して仕上げる
こういった作業を考えるとAIから入るより、基本スキルから入った方が長い目で見たときに効果が大きいと考えます。
なぜなら、基本スキルがないと
AIの答えが合っているか分からない。
AIが作った資料を直すこともできない。
何をAIに頼んだらいいかもわからない。
ということになります。
これは電卓に似ていますね。
電卓は便利ですが、数字の意味が分からない人には使いこなせません。
AIも同じです。
基本スキルが身に付くほど、AIをうまく活用することができます。
ITスキルを学ぶべきかは、この4つで判断しましょう
ITスキルが「必要かどうか」は、様々な角度から検討してみましょう。
次の4つで判断するのがおすすめです。
① どんな場面で使うか
誰もが使うか。別の職場でも役立つか。
ここを見てみましょう。
WordやExcelの基本は、特定の会社だけの技術ではありませんね。
文書作成、表作成、入力、保存、共有。
これらは多くの場面でくり返し使います。
「パソコンを使わない仕事だから」
本当にあなたの会社ではパソコンを使っていませんか?
パソコンを使えばもっと簡単にできることをただやっていなかったりしませんか?
直接は使わなくてもパソコンを使っていない会社はないでしょう。
今の仕事がこれからもずっと続けられると考えていませんか?
② 仕事以外でも使えるか
学んだあとも使い続けられるか。
ここも大切なポイントです。
難しすぎるスキルは、使わないと忘れます。
一方で、Officeの基本は日常でも練習できます。
家計表を作る。
案内文を作る。
予定表を整える。
使う場面がないのではなく、使う場面を自分で作っていくことで日常にofficeスキルを入れる事ができます。
結果、その行動が仕事に活きてきます。
③ 学ばないことのリスクは?
失敗したときの影響はどうか。この視点も持っておきましょう。
基本スキルを学ぶことのリスクは小さいです。
「知識は資産」という言葉もあるように、自分の頭の中に入れておく分には
大きな問題はありません。
一方で、何も学ばないまま働くと、
「言われたことは理解できるが、パソコンが使えず自分で進められない」
「その時になって必要になり、慌ててスキルを身に付けなくてはいけなくなる」
「パソコンができない」ということがネックになる可能性がある。
という状態になる可能性があります。
本当に大きいリスクは、学ぶことで失う時間ではありません。
学ばずに選べる仕事の幅が狭くなる。選択ができなくなることです。
④ 自分の人生との関係
あなたはどんな働き方をしたいですか?
その働き方を実現するときに、パソコンスキルは必要になるでしょうか?
事務職でも、営業でも、福祉でも、教育でも、
「情報を扱う仕事」は増えています。
完全にITと無関係な仕事の方が少ない時代です。
だから、将来の選択肢を広げたい方ほど、
基本のITスキルを持っておくことをおすすめします。
これは転職のためだけではありません。
自分の働き方を、自分で選ぶためです。
パソコンスキルを持っていれば使うか使わないか選ぶことができます。
パソコンスキルが無ければ選ぶことができません。
まとめ|まずはOfficeの基本から始めましょう
ITスキルは、本当に大切です。
ただし、最初から難しいことを学ぶ必要はありません。
まず学ぶべきなのは、WordやExcelなどの基本です。
✓ 仕事を進める力になる
✓ AIを使う土台になる
✓ 職場が変わっても使いやすい
✓ 学ぶリスクが小さい
✓ 将来の選択肢を広げる
「今の勉強が何の役に立つか分からない」と感じているなら、
まずは仕事で利用する可能性の大きいスキルから学びましょう。
その基本スキルが、Officeです。
Wordで文書を作る。
Excelで表を作る。
保存する。
開く。
直す。
小さな一歩を踏み出しましょう。
このAI時代でも、学ぶ価値はあります。
むしろ、AI時代だからこそあります。
道具が進化するほど、使う人の判断力が問われます。
AIに振り回されるのではなく、AIを使う側になれるように。
まずは土台を作ることが大切です。
ITスキルは、その土台になります。
焦らず、一緒にゆっくり学んでいきましょう!

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