あなたは、こんなことを考えたことはありませんか?
- このまま今の仕事でいいのだろうか?
- 自分に合う働き方は何だろう?
- 将来のお金は大丈夫だろうか?
誰もが感じるこの疑問。
転職を考えているとき、育児や介護が一段落したとき、あるいは何となく今の生活に息苦しさを感じるとき——そんな場面で、ふと立ち止まって「自分はこれでよかったのだろうか」と思うことがあります。
人生を考えるときには、3つの視点が必要です。
それは「人生・仕事・お金」という3つのキャリアの視点です。この3つをバランスよく考えることで、自分らしい生き方を見つけるヒントが生まれます。
キャリアは「仕事」だけではない
「キャリア」という言葉を聞くと、多くの人は仕事のことだと思いがちです。
- キャリア=仕事の経歴・職歴
たしかに仕事はキャリアの大切な一部です。しかし、仕事だけを考えていると、人生全体のバランスが崩れてしまうことがあります。
キャリアコンサルタントやFPの観点から見ると、人生を考えるときには次の3つが密接につながっています。
- ① 人生の視点——どんな生き方をしたいか
- ② 仕事の視点——どんな働き方をしたいか
- ③ お金の視点——生活を支えるお金

この3つは別々ではなく、互いに影響し合っています。ひとつだけを追い求めると、どこかに無理が生じることがあります。
① 人生の視点(どんな生き方をしたいか)
キャリアを考えるうえでまず大切なのは、「人生の視点」です。仕事やお金は、あくまで自分の人生を送るための手段です。
まず「どんな生き方をしたいか」を考えることが出発点になります。
人生の優先順位を考える
人生で大切にしたいことは、人によってさまざまです。たとえば
- 家族との時間を大切にしたい
- 自分の趣味や学びに時間を使いたい
- 好きな場所に住みたい
- 特定の働き方(在宅・地方・フレックス等)をしたい
人によっては、
「仕事よりも家族との時間を大切にしたい」
という人もいるかもしれません。
また、
「多少忙しくても、やりがいのある仕事をしたい」
という人もいるでしょう。
「正解」はありません。大切なのは、自分が何を優先したいかを自分自身で考えることです。
何を大切にして生きたいのか
人生の方向を考えるとき、自分の「価値観」を知ることがとても重要です。
価値観とは、自分が何を大切にして生きるかという軸になります。
- 安定……変化が少なく、安心できる生活を望む
- 挑戦……新しいことに取り組み、成長を感じたい
- 自由……自分のペースや裁量で動きたい
- 安心……将来に備え、リスクを減らして生きたい
これらは「どれが正しい」というものではなく、自分が何を大切にするかによって決まります。
あなたはどんな人生を送りたいでしょうか?
② 仕事の視点(どんな働き方をしたいか)
次に考えるのが「仕事の視点」です。
仕事は1日の多くの時間を占めるため、働き方が人生の満足度に大きく影響します。
ただし「いい仕事」の基準も人それぞれです。
自分に合う仕事を考える
自分に合う仕事を探すには、次の3つの視点で考えると整理しやすくなります。
- 得意なこと……自然にできる、人よりうまくできること
- 興味があること……楽しい、もっと知りたいと感じること
- 続けられること……無理なく長く取り組めること

この3つが重なる部分が、「自分らしく働ける仕事」に近いといえるでしょう。
これらは、キャリアの自己理解を深めるうえでの重要な問いでもあり、難しい問いでもあります。
- あなたの得意なことはなんでしょう?
- あなたの興味のあることは?
- 自然と続けることができることはありますか?
もし、頭の中で何かキーワードが出てきたなら、メモをしておきましょう。
働く環境もキャリアの一部
キャリアというと「何の仕事をするか」が注目されがちですが、「どんな環境で働くか」も同じくらい大切な要素です。
- 人間関係……上司・同僚・取引先との関係性
- 勤務時間……残業の多さ、休日の取りやすさ
- 雇用形態……正社員・派遣・パート・業務委託など
同じ仕事内容でも、働く環境が違えば満足度はまったく変わります。
「職場の雰囲気が合わない」
「勤務時間がきつい」
といった環境の問題が、仕事を辞めたくなる大きな原因になることもあります。
③ お金の視点(生活を支えるお金)
3つ目は「お金の視点」です。お金は人生を支える現実的な基盤です。
CFPの立場から言えば、お金の話は「難しいもの」ではなく、
「自分の生活を守るために必要な知識」です。
生活に必要なお金を知る
まず、自分の生活にどれだけのお金がかかっているかを把握することが大切です。
生活費の主な内訳を見てみましょう。
- 家賃・住宅費
- 食費・日用品費
- 光熱費・通信費
- 社会保険料・税金
- 教育費・医療費・老後の備え
「今、自分はどれだけのお金で生活しているか」を知ることは、働き方を選ぶときの重要な判断基準になります。
生きるために働いている。そう感じる方こそ、まず自分の生活コストを把握することが大切です。
どれくらいのお金があれば良いのか、あなたは自分で理解されているでしょうか?
無理なく続けられる収入を考える
収入については、「多ければ多いほどいい」「少ないとダメ」という単純な話ではありません。
大事なのは「自分の人生に合った収入と働き方」です。
たとえば、収入は少し低くても、自分のペースで長く働き続けられる仕事のほうが、長期的には安定した生活につながることがあります。
また、収入の「種類」も考えてみてください。
雇用だけに依存するのか、副収入や資産を活用するのか——
ライフプランの設計によって、収入に対する考え方も変わってきます。
3つのキャリアはつながっている
ここまで
- 人生
- 仕事
- お金
という3つの視点を見てきました。
「人生・仕事・お金」の3つは、それぞれ別々に存在しているわけではありません。
お互いに影響し合っていて、繋がっているので、バランスが大切になります。
- 仕事だけを重視すると → 体も心も疲弊してしまう
- お金だけを重視すると → 生活の満足感が下がってしまう
- 人生を後回しにすると → 気づいたときには手遅れになることも
3つの視点は、それぞれを「足し算」するのではなく、互いを「調整しながら」考えることがポイントです。どれかひとつを犠牲にすると、他の部分に影響が出てきます。
まとめ:人生は「人生・仕事・お金」で考える
人生を考えるときには、次の3つの視点をバランスよく持つことが大切です。
- ✔ 人生の視点……どんな生き方をしたいか、何を大切にするか
- ✔ 仕事の視点……自分に合う働き方、働く環境を考える
- ✔ お金の視点……生活に必要なお金を知り、持続可能な収入を考える
この3つの視点を整理することで、
・自分に合った働き方
・無理のない生活
・納得できるキャリア
が少しずつ見えてくることがあります。
最後に、あなた自身に問いかけてみてください。
📌 あなたが大切にしたい人生は、どんな人生ですか?
📌 その人生に合う仕事は、どんな仕事でしょうか?
📌 その生活に必要なお金は、いくらでしょうか?
この3つの問いに向き合うことが、自分らしいキャリアを考えるはじめの一歩です。
キャリアを考えることは人生を考えること。
焦らず、少しずつ自分の答えを見つけていきましょう。

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