
ボーナスが振り込まれると、ほっとすると同時に、「さて、何に使おう」と迷う方も多いのではないでしょうか。
旅行に使う、貯金に回す、気になっていたものを買う。
選択肢が多いからこそ、なんとなく使ってしまって、後から「・・・あれ?残ってない」と感じること。ありますよね。
この記事を読んでいただいた方は、使い道を決める前に、使ってしまう前に、少し立ち止まってみてはいかがでしょうか。
今回は、ボーナスを受け取ったときに考えたいポイントを整理していきます。
無駄遣いしない、なるべく貯めよう。投資しようよ!みたいな話ではありません。
ボーナスは「額面」と「手取り」が違う
そりゃそうでしょ。という内容かもしれませんが。
多くの場合、ボーナスは通知された金額よりも実際に振り込まれた金額の方が少ないです。
理由はボーナスからも、健康保険料・厚生年金保険料・雇用保険料、そして所得税が差し引かれるからです。
住民税は通常、毎月の給与からまとめて天引きされるため、ボーナスからは引かれないケースが一般的ですが、勤務先の規定によって扱いが異なる場合もあります。
まずは、明細に記載されている「支給額」と「差引支給額(手取り)」を確認することから始めましょう。
普段の給料もそうですが、使い道はこの手取り額をもとに考えることが大切です。
使う前に、家計の現在地を確認する
ボーナス前提の家計になっていないか
使い道を考える前に、一つ確認しておきたいことがあります。
それは、毎月の生活費や住宅ローンの返済計画が、ボーナスをあてにした組み方になっていないか、という点です。
これは忘れてはいけない事実なのですが。
ボーナスは、会社の業績や制度の変更によって、金額が変わったり、出なかったりすることもあります。リーマンショックやコロナショックのころ、そういった体験をされた方も多いのではないでしょうか?
ボーナスがなくても毎月の生活が成り立つ家計であれば、収入に変動があっても慌てずに対応しやすくなります。もちろん、ショックではありますが、それで終われます。
ボーナスがないと成り立たない家計だと、ボーナスの減額、ボーナスが出ないというのは死活問題です。ボーナス払いを選んでいる人は特にです。
「ボーナスを差し引いた月々の収支だけで、生活は成り立っているだろうか」と、一度確認してみることをおすすめします。
生活防衛資金・固定費の見直しタイミングとしても使える
家計の土台として、病気や失業など、いざというときのために生活費の3〜6ヶ月分程度を「生活防衛資金」として確保しておく考え方があります。
この資金が十分でない場合は、使い道を決める前に優先して確保しておくと安心です。
※生活防衛資金・・・生活防衛資金とは、病気や失業などで収入が減ったときに、生活を維持するためのお金です。一般的には、毎月の生活費の3〜6か月分が一つの目安とされています。ただし、必要な金額は、家族構成や働き方、収入の安定性によって異なります。投資に回すお金とは分けて、すぐに使える預貯金で準備しておくことが大切です。
また、ボーナスのタイミングは、保険料や通信費といった固定費を見直すきっかけにもなります。固定費と変動費の違いについては、こちらの記事も参考になります。
参考記事:固定費と変動費の違い
貯める・増やすだけが正解ではない
生活防衛資金や固定費が整理できたら、残りをすべて貯蓄や投資に回すことだけが、正しい使い方でしょうか?
私はそうとは限らないと考えています。
自己投資や、欲しかったものへの消費が、次への活力や満足度につながることもあります。
学び直しのための講座、資格取得、健康のための支出、家族との時間を作る旅行。
こうした使い方こそ、人生を豊かにする大切な選択肢の一つです。
日々の家計ではできないこと。今しかできないこと。今だから挑戦したい事。
これらのことにお金を使うのは長い人生を考えた時、きっとプラスになると思います。
興味のある方はこちらの記事もご覧ください。
ただし、防衛資金や固定費の見直しを飛ばして、先に消費に回してしまうと、後で家計が苦しくなることもあります。「まず土台を整える、そのうえで使い道を考える」という順番を意識することが大切ですね。
そのボーナスが「なぜ出せたのか」を考えてみる
使い道を考える前に、もう一つ立ち止まって考えてみたいことがあります。
それは、そのボーナスがなぜ出せたのか、という視点です。
会社の業績や経営状況はもちろん、そこには日々の自分自身の働きも関係しています。
ボーナスは会社の業績が良くなければ出すことはできません。
ボーナスが出ないと「ボーナス出ないなら辞めよう」そう考える従業員もいるかもしれない。
もしかしたら会社は無理をしてボーナスを支給してくれているのかもしれない。
普段の仕事の中で、売上を上げられるように、利益を出せる様に工夫、協力できているでしょうか?
そう思える会社や、頑張ろうと思える働き方をできているでしょうか?
当たり前のように受け取っているボーナスも、こうして振り返ってみると、少し見え方が変わってくることがあります。
「ありがたい」という気持ちと同時に、「自分もこれからも頑張っていこう」という前向きな気持ちにつながることもあります。
お金の話は、働き方や自分自身の頑張りとも、実はつながっているのです。
ボーナスを受け取った時は自分のキャリアを考えるきっかけにもなりますね。
自分に合った使う・貯める・増やすのバランスを考える
ここまでの内容を踏まえて、ボーナスを使うときは次の3つを参考にしてみてください。
- 生活防衛資金は足りているか
- 使うことで満足感を得たいものはあるか
- 将来のために増やしておきたい金額はあるか
この3つの答えは、人によって違います。
家族構成やライフステージ、価値観によって、ちょうどよいバランスは変わってきます。
「これが正解」ということはありません。
自分の状況に置き換えて考え、自分で判断することが大切です。
まとめ|ボーナス、考えずに使う前に、現在地と気持ちを整理しましょう
ボーナスが入ったら、いきなり使い道や配分を決めるのではなく、まず手取り額と家計の現在地を確認し、そのボーナスに自分がどんな意味を感じているかを整理してみましょう。
今日できる小さな一歩として、まずは給与明細やボーナス明細を開いて、手取り額を確認するところから始めてみてください。
もし、使っているのであれば、自分や家族の人生が少しでも豊かになったか振り返りましょう。
その小さな整理が、納得できる使い方につながります。
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