数字と感情は分ける

今日は数字と感情の話。

お金に関係する話をしていると、感情的になってしまうことがよくあります。
感情的になるというのは、怒ったりするとかではなくて、なんだか不安になるとか心配になるとか色々です。

そう言った感情が入ってくると冷静な判断が難しくなる事もあるので分ける事も必要じゃないかなぁと思います。

医療保険の場合

分かりやすい所だと『保険』です。保険の話は比較的感情が入りやすい話題かなぁと思います。

例えば、医療保険を考える時。調べて頂くと分かると思いますが、高額療養費制度を使うと医療費は極端に抑える事ができます。
年収にもよりますが、ひと月で10万もあればほぼ大丈夫です。(差額ベッド代、食事代は含まず)

ですがそういった制度を知ったとしても、医療保険に加入する人は多くいらっしゃいます。
むしろ、その制度を知って医療保険に入らないと判断する人の方が珍しいくらい。

加入する決め手は「何かあった時に安心だから。」です。

気持ちはすごい分かります。そしてそれが悪いとも思いません。

確かに「入っておけば何かあった時に使える」と言うのは確実に対応できている感じがしますよね。

ただ現実として
・保険に出来るのはお金を渡す事
・保険に入っていてもいなくても病気になる人はなるし、ならない人はならない。
・治療費の多くは国が負担してくれる
・貯金を少し崩せば対応できるリスクに毎月1万の安心料を払うのはどうなの?(家計によります)

もちろん考え方にも寄るので、人それぞれだとは思います。
病気もケガもしなくて、保険は一度も使わなかったけど安心することが出来たから、今まで払った数百万円は無駄じゃなかった!と思えるのであればそれは良いと思います。
人は自分の買った物を肯定するという考え方があるので、読んでて気分が悪くなる方もいらっしゃると思います。
でも、払っている保険料のうち、いくらかは自分の感情に払っているというのも知って頂ければと思います。

遺族保障の場合

遺族保障の保険で必要になる金額は
・生活費
・教育費
・住居費

この辺りです。
30代で奥様と子供がいれば必然と遺族に残すお金の必要性は高まります。
一概に言えませんが自分の年収の10倍~くらいは必要になります。

子供の年齢にも寄りますが、3,000万とか5,000万は無いと、残された家族は今までと同じ水準生活が出来なくなってしまいます。
そんな話をしても、「まだ死なないと思うから」とか「そんなに必要あるのかな」とか「保険料が・・・」思う方がいらっしゃいます。
これも数字と感情がごっちゃになってて判断が出来なくなっている状態です。

計算した結果必要であれば必要な金額なのは確かです。
もし家計が厳しいなら他を調整できないか検討するべきだと思います。

優先度が高いのに優先する判断が出来ず、優先度が低いのに優先してしまう。

数字で示していても感情が入ってくると、こういった状況になってしまうんですね。

感情で買うのだから当たり前

物を買うとき、人は感情で買うと言われています。理屈よりも感情の方が行動に移りやすいんですね。

例えば
・この掃除機は吸引力が前のモデルよりも強くて、充電時間も30%伸びています!

というよりも
・吸引力が強いので掃除の時間を5分短くすることができます!忙しい奥様!5分あれば何が出来ますか?コーヒーを飲んだり、ちょっと雑誌を読むことも出来ますよね!充電も長持ちするのでうっかり忘れても大丈夫ですよ。

の方が買いたくなりませんか?営業が上手な人は感情にうまく訴えかけてくるトークをしますよね。(私はあまりうまくないので、訴えられてないかもしれません笑)

理屈で行動を管理することができればダイエットも簡単に達成できるはずです。
頭では分かってますから。でも夜中に食べるラーメンはやめられないんです。美味しいから。

まとめ

今日は感情が入ると判断が難しくなるという話でした。人間は感情があるので仕方がない部分もあるかもしれません。感情を殺すことは不可能です。
ただ、お金の話をするときは数字を使う事が多く、しっかりと答えを示してくれているのも事実です。

何か判断に迷った時「これは感情が判断を難しくしているのか?」と思うだけで少し見方が変わる部分もあると思いますので参考までに。

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