今日は医療保険の話。
皆さんもご存じかと思いますが、民間の医療保険は誰でも入れる訳ではありません。
他の記事でも書きましたが、保険は相互扶助で成り立っています。
簡単に言うと10人保険に加入していて、9人は元気なんだけど1人だけ病気になってしまった時に、皆で出し合っていたお金を渡そう。みたいな形です。
仮にもし、病気になりそうな人が5人いたらどうでしょうか?
10人中1人よりもお金を払う可能性は大きくなりますよね。
そういった偏ったリスクを避けるために、医療保険に加入する時は【告知】が必要になります。
告知とは?
本人の過去数年の間に患った傷病歴を漏れなく伝える事です。
つまり、「○○という病気になったことがあります」「○○で手術しました」「○○という薬を飲んでいます」など、ご自身の過去の傷病歴や健康状態を伝える必要があるという事です。
ちなみにこれは【告知義務】となっており、必ず行う必要があります。
これに違反すると【告知義務違反】となり、保険の契約解除や、保険金が支払われないなど、加入者に不利になることがたくさんあるので、必ず正確に告知しましょう。
大事なのは正直に告知すること
告知をしたからと言って保険に加入出来ないわけではありません。もちろん内容によっては謝絶と言って保険会社がお断りすることもあります。
ですが、この目安は保険会社によって様々で、一律に決まっている訳でもありません。
なので、告知があったとしても諦めず加入ができる保険会社を探すのが大切だと思います。
くれぐれも傷病歴を偽ることのないようにしてください。
特定条件付きとは
特定条件付きとは、告知した内容や健康状態を見て保険会社が「引き受けても良いけど、その代わり条件付けさせてね」という状態です。
なぜ条件が付くのか?もちろんリスクが高いから。つまり病気になる確率が高いから。という事です。
保険会社には過去の加入者のデータが膨大に残っています。
そういったデータから様々なリスクを計算しています。保険料も適当に決めているのではなく、しっかりと根拠に基づいて計算された金額になっています。
保険会社が付ける条件には『保険料割増』や『部位不担保』などです。
保険料割増は単純に支払う保険料が多くなる事です。
部位不担保というのは特定の部位に関する傷病については保険は使えません。と言った内容です。
傷病にもよりますが、3年不担保とか5年不担保など様々です。
これも過去に傷病のある部位については、病気になる可能性が高いので対象外にします。という事ですね。
もし特別条件がついたら?
選択肢としては
・緩和型医療保険を検討・・・持病がある方でも入りやすい保険。保険料は割高。
・割増料金で加入・・・緩和型の保険と比較しても良いかもしれません。
・部位不担保のまま加入・・・不担保期間が過ぎれば通常どおり使えるのでそれまで病気にならないよう努力する
どれが一番良いかは、その傷病歴や、加入者の意向にも寄りますので一概には言えません。
ただ、誕生日が近いなど、早急に加入する必要がないのであれば、色々と検討しても良いと思います。
まとめ
先ほども書いた通り、保険会社には膨大なデータがあり、それらを使って保険料や引受の目安を決めています。保険会社によって分析できるデータ量も違うので、保険料も引受の目安も違っています。
もし一社だけの結果で諦めているのであれば、その結果を決めつけるのでなく、引受が可能な保険会社がないか聞いてみたり、探す事も大切だと思います。
保険の事を考えたり相談に行ったりするのはとても大変な事です。
しかし長い期間お金を払う所でもあります。
しっかりと考えて後悔のない保険選びをしましょう。
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