今日は貯蓄性保険について。
大きなリスクがあるのに、たくさんの人が契約しているので、
一つ情報として書いて行きたいと思います。
保険の様々な役割
病気に備える
万が一に備える
就業不能に備える
資金不足に備える
今回はこの
『資金不足に備える』部分で活用される貯蓄性保険についてです。
資金不足というのは
・教育資金
・老後資金
この二つが目的としては多いかと思います。
教育資金だと終身保険
老後資金だと変額保険
こちらで準備したり、保険屋さんに提案されることが多いのではないでしょうか?
教育資金と聞くと、『学資保険』をイメージされる方が多いかと思うのですが、
低金利の現代だと、保険会社の運用もうまく利益が出ないので
利率が低く、ほとんど増えないので、わざわざ加入する必要がない様な商品になってます。
なので、少しでも増やす為に
米ドル建て終身保険などを使い、良い利率で増やして、必要な時期に解約をして、
その解約返戻金を学資に充てるような使い方をするのが一般的になってます。
老後の資産形成についても、効率よく増やす為に
投資信託を使って運用した保険で準備するのが一般的なイメージがあります。
それぞれ商品の特徴もありますし、細かい所を書くと長くなるので、
共通している部分で1点だけ書きたいと思います。
それはどちらも解約控除のリスクを考えないといけない という事です。
解約控除について
どちらの保険も共通してですが、解約控除というものがあります。
簡単に言うと、保険料の払込期間中に解約すると一定の割合で控除しますというものです。
つまり、払い込み期間中に解約すると、払った保険料よりも
戻ってくる金額が少ないという事です。
もちろん、加入する際に説明は受けているとは思いますが、
・予想以上に増えること
・銀行に預けているよりは良いかなという判断
この考えや提案により、つい忘れてしまいがちなリスクかと思います。
まぁ払える金額だから大丈夫かな。みたいな。
でも、これって本当に大丈夫ですか?
払えなくなった時のリスクどれくらい考えてますか?
このコロナ過で、家のローンが払えず金融機関への相談件数が多くなっているそうです。
きっとローンを組む時に
残業代とか、ボーナスがある前提の給料でローンを組んだからだと思います。
仕事が減り、残業が減り、ボーナスが減り、ローンが払えない。
こうなってしまってるんですね。
貯蓄性の保険に入る時も似たような感覚で考えていませんか?
何となく2万くらいなら大丈夫だろうとか。
毎月3万は貯金できてるから大丈夫だろうとか。
リスクの先を考える大切さ
でもよく考えてください。
保険加入したら払込期間中は使えないお金になりますよ?
貯金なら金利はつかないかもしれませんが、必要な時に使えます。
保険なら解約しないと使えません。
解約したら手数料めっちゃ引かれます。
確実に元本割れします。
払い込み期間中、今の収入が安定している保障ってどれくらいありますか?
会社の社長に聞いてみてください。
今後10年とか20年は安定してますよね?って。
うちの会社は何があっても潰れないし、給料も賞与も変わらず頂けますよね?って。
日本の大企業が副業を認めている時代で
自身を持って安定していると言える企業がどれだけあるでしょうか?
企業が収支を調整するとき、人件費と言うのはやはり検討されるポイントになります。
給料が減るの事は正社員であれば少ないと思いますが、賞与カットは十分あり得る話ですよね。
もし、収入が減り、保険を解約しなくてはいけない時、
『なんの為に加入したのか?』となるかもしれません。
もしかしたら、貯蓄性の保険は解約がもったいないから、医療保険や就業不能保険などを解約せざる得なくなるかもしれません。
そんなの本末転倒です。それこそ何の為に入った保険なのか・・・。
まとめ
様々な金融商品があります。それぞれ特徴があり、個性があります。
そしてそれはメリットにもなるし、デメリットにもなります。
その商品の良い所にばかり目を奪われたら、何かあった時に
責任を取るのは自分です。保険会社ではないんです。
先が読めない現代だからこそ、長い目で様々な可能性を考えて
判断をする必要があると思います。
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