年末調整とは

今回は【年末調整】について、確認していきましょう。
会社員の方であれば、誰もが関係する【年末調整】
何の為にするのか。
あなたは、わかりますか?

年末調整で決まるのは何税?

そもそも、【年末調整】は何の為にやっているのでしょう?

税金関係なのかな~と思ってます!
詳しくはわかりません。。。

その通りですよ。
【年末調整】は税金を決める為に行います。

何税かというと
・所得税
・住民税


こちらの税金ですね。

所得税や住民税って、お給料から引かれているやつですか?

そうですね。
毎月の給料から天引きされているかたが多いと思います。
この機会にどれくらい引かれているか、確認してみてくださいね。

何に税金がかかるの?

所得税住民税を決めるのに年末調整をするのは、わかりました。

でもなんで年末調整しないといけないんでしょうか?

所得税住民税は一律の金額で課税する税金ではありません。

世間には様々な環境の人がいます。
・収入が多い人もいれば、少ない人。
・養う家族がいる人もいれば、いない人。
・親が一人の家庭。などなど

全員一律の金額で課税となると、公平さに欠けると思いませんか?

確かにそうですね・・・。
それぞれ事情があるので、仕方がないですもんね。

なので、収入や家族構成などを考慮する必要が出てきます。

そうしないと公平さに欠けてしまうんですね。

その時にポイントになるのが
【控除】【所得】という考え方です。

控除とは?所得とは?

控除・・・・。所得・・・。なんだか難しそうな言葉ですね・・・

ひとつずつ確認していきましょう。

所得税住民税は収入の大小などを考慮する必要があると説明しましたね。

例えば、総支給の年収が400万円だったとしましょう。

その人が稼いだすべてのお金に課税されるとしたら、
どう思いますか?

稼いだお金すべてにですか?
生活するために働いているのに、ひどい気がします。

そうですよね。
誰もが生活をするために、生きるために、お金を稼ぐ必要があります。

それなのに、生活するために稼いだお金まで税金の対象にするのは
ちょっと可哀想だよね・・・。
じゃあ、ある程度は非課税にしましょう!
という優しさみたいなものが用意されています。

その金額が【控除】(こうじょ)です。

なるほど〜。
お給料すべてに課税するのでなく、少し見逃してくれてるんですね・・・。

そんなイメージで良いと思います。

そして総支給額から控除額を引いた金額を【所得】(しょとく)と言います。

総支給額ー控除=所得 ですね。

https://diamond.jp/articles/-/226592?page=4 より引用

総支給から控除を引いたのが 所得・・・。

そうです。
そして税金はこの所得に対して計算がされます。

つまり
控除額が増える

所得は小さくなる

税金も安くなる

こんな感じですね。

ということは・・・。
同じ年収でも控除額によって税金が変わるって事ですか?

そのとおりです。
結婚していたり、扶養している家族がいたりする人の為の
控除が用意されています。

この控除に該当するかどうかで所得の金額が変わり、
それによって税金の金額が変わる。

こんな流れですね。

どんな種類があるかはまた別の機会に確認しましょう。

年末調整の役割

総支給額 から 控除額を引いた 所得に対して税金が掛かる。

ここまではなんとなく理解できました。

所得額を確定させるには

・総支給額を確定すること
・控除額を確定すること


この二点が必要になります。

総支給額は12月に支払うお給料で決まりますね。
こういった理由もあり年末に行っています。

そしてそれに合わせて控除額を確定させるために、
様々な書類を提出するんですね。

生命保険料控除とか扶養控除なんとか〜みたいなのですか?

それですね。
あれらの書類は【控除額】を確定させるために必要な書類ということです。

大切な書類なんですね

所得税は仮払い

でも年間の総収入がわからないと、税金の計算できないのに、
なんで毎月引かれてるんですか?

毎月引かれている【所得税】
実はあの所得税は【仮の金額】となっています。

もし年間の収入額が確定したら納税すると
・事務作業が大変
・年末に大きな税金の支払い

こういった事が予想されます。

なので予め昨年の収入から概算した金額を毎月引いておきます。

そして12月のタイミングで様々な控除等を確認し、
所得額を確定させていきます。

【年末】に【調整】するので、年末調整と呼ぶんですね。

なるほど~。
ちゃんと意味がある言葉なんですね~

まとめ

今回は年末調整についてでした。
簡単にまとめると

・総収入額すべてに課税はされていない。
・控除が大きいと税金は安くなる。
・これらを確定させ、調整するのが【年末調整】

ということですね。

課税される時の考え方が分かった気がします。

この控除には自己申告するタイプの控除もあります。
少しずつどんな控除があるのか見て行きましょう。

因みに、自営業の人は年末調整でなく、【確定申告】と言います。

考え方は、ほとんど一緒で
・総収入から経費や控除を引いた所得金額を【確定】させ【申告】する。
それが【確定申告】ですね。

そして確定させた税金額を減らすという
とてもインパクトの大きい制度もあります。

?????
また最後にわからないことを・・・。

・・・・・。
またこの辺はゆっくりと確認して行きましょう!

年末調整の仕組みは知っておいて損はないですし、
自分の税金に関わる大切な事です。


この流れが分かると、iDeCoやふるさと納税、住宅ローン控除などの
制度も理解しやすくなります。

全体の流れを掴む。大切な事ですね。

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