社会保険制度の年金について~老齢年金~

世界的にみても保障が手厚いと言われている日本の社会保障制度。
今回はその中でも話題に上がる年金について書きたいと思います。

年金の種類は3つ
社会保障制度の年金は大きく分けて3つになります。

1.老齢年金
2.遺族年金
3.障害年金

今回は『老齢年金』の内容を見て行きたいと思います。

1.老齢年金
長生きのリスクに備える『老齢年金』
【老齢基礎年金】と【老齢厚生年金】の2階建てで設計されます。
【老齢基礎年金】は、基本的に国民全員が受け取ることができます。
サラリーマンの方はそこにプラスして【老齢厚生年金】を受け取ることができます。

【老齢厚生年金】の支払い要項
・被保険者期間が1カ月以上あること
・老齢基礎年金の受給資格期間(10年要件)を満たしていること
・年齢が65歳に達していること

金額については、社会保険に加入している年月だったり、平均報酬月額によって人それぞれになります。
詳しくはシュミレーションサイト等で計算してみてください。

この老齢年金ですが、知っておくべき大きなポイントがあります。それは
支給開始時期の繰上げ・繰下げができます。

どういうことかと言うと、通常支給開始時期は65歳ですが、その時期を早めたり、遅くすることができます。
時期を変えることでどうなるのかというと、支給額が変わってきます。
・支給開始時期を繰り上げる→支給額が減少する(減額率=0.5%×繰上げ請求月から65歳に達する日の前月までの月数)
・支給開始時期を繰り下げる→支給額が増加する(増額率は、「繰下げ月数×0.7%(0.007)」、最大「84%(0.84)」です。75歳受給開始)

年金の受給開始時期を75歳まで遅らせることで最大84%増で、生涯受け取れるってすごいですよね。
70歳で受け取ったとしても42%増で受け取ることができます。

しかし、受給開始時期を遅らせて、75歳になる前に亡くなったら・・・。と考える方もいるかと思います。
その時は65歳から亡くなった時点までにもらうはずだった金額を遺族が受け取れるようになっていますので、ご安心ください。

人生100年時代と言われる中で、生涯受け取れる年金制度は、老後の生活費の大きな柱になることは間違いないでしょう。
中には、将来年金は貰えるかわからないから、保険料払わない!という方もおりますが、本当にもったいないことです。

この年金制度のすごいことは【終身】で受け取ることができるという所です。
老後働けなくなってからも20年や30年と老後生活は続きます。
その間の生活費を考えると、どうでしょうか?自分の貯蓄だけで準備できそうでしょうか?
月々20万円の生活費でも30年生きたら7200万円必要になります。

それにこれからの物価上昇等考えれば実際の購買力は弱まるでしょう。

年金制度であれば、そういった物価上昇にも対応することができます。保険料を払うのは現役で働いている方々なので。

また、高齢化社会になると、老人一人に対して若者一人で支えている形になる といった話も聞いたことがあるかもしれません。

これも良く考えばおかしくて、年代で分ければそうかもしれません。でも年金の仕組みとしては
働いている人が保険料を払って、働けない人たちへ支給する といった仕組みです。

実際周りを見て60歳で定年退職する方がどれほどいるでしょう?
多くの方が65歳まで継続雇用を選んでいます。
これからはさらに70歳まで引き延ばすことも考えられます。

高齢者と呼ぶのは75歳から なんて話も出てきています。

そう考えれば、65歳や70歳でも保険料を払える働き方が可能になると思いませんか?

そうすれば、年金制度が崩壊することはないのでは・・・と考えます。
※この話は様々な意見があるのでこれくらいにします・・・。

長生きのリスクに備えて、少しでも受給額を増やし、安定した老後生活を送りたいものです。
その為に少しでも長く働けるよう健康な体を作り、いつまでも『若いもんには負けん!』と頑張れるカッコいいおじいちゃんになりたいですね。

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