保険料が戻ってくる医療保険は得か?損か?

今回は保険料が戻ってくるタイプの医療保険の話。

医療保険はケガや病気で入院したときに、給付金を受け取れる保険です。

ほどんどの医療保険は掛け捨ての様な印象があります。
(終身医療保険で、短期払いでも入院や外来手術しなければ受け取れないし、死亡時もほぼ受け取れない為)

その中でも、【払っていた保険料が全額戻ってくる!】という医療保険もあります。

保険料の掛け捨てはもったいないし、しっかりとした医療保障も欲しい。

そう思われる方にはぴったりの保険じゃないでしょうか?

ただ、この保険。本当に得なのかどうなのか確認した方が良いかもしれません。

他の保険に無い特徴がある

この保険料が返ってくるタイプの医療保険ですが、注意点としてこんな特徴があります。

・保険料が高い
→通常の医療保険と比べて、保険料が割高になっています。
 概算ですが、35歳男性で日額5000円の内容にすると、月額で2000円程高くなります。
 

・短期払いが選べない
→基本は終身払い以外選べない設計になっています。
 なので、生きている間保険料を払う必要があります。
 上記の条件で考えると月額2000円×加入月数が多く支払う保険料です。
 途中でもらえる還付金を考慮して、総額でどちらが得なのか計算する必要があると思います。

・払込免除特約がない可能性が大きい
→保険商品によりますが、払込免除特約がない商品が多いです。
※払込免除特約とは所定の状態になった時に、払込を免除できる特約です。
所定の状態とは、ガン、心筋梗塞、脳卒中です。
通常の医療保険だと【保険料払込免除特約】という特約がありますが、
保険料が返ってくるタイプだとこの特約が無いことがほとんどです。
払込も終身払いが基本だったりするので、生きている間は保険料を払い続ける必要がある場合が多いです。

・還付される保険料は主契約の分のみ
→主契約に払っていた保険料が還付金の対象です。特約部分の保険料に関しては
還付の対象外となってますので気をつけましょう。
払った保険料が全部返ってくると思う方も多いと思いますが、実際は主契約に払った分のみなので
100%返ってくるわけではありません。
また、保険を使って入院給付金等を受け取れば、その分も還付金から引かれます。

以上の様な特徴がありますので、加入の際はよく検討しましょう。

メリットとして

・還付金を受け取った時に一度考える事ができる
→少しわかりづらいかもしれませんが、例えば65歳で還付金を受け取ったとします。
わかりやすく100%受け取ったとしましょう。
この方は35歳から30年間保険料を払い、一度も使わずに65歳を迎えました。

そうすると受け取れる還付金は30年間分の保険料になります。
(一度も使わず、主契約のみの加入で100%受け取れたと仮定)

その時、この人が取れる選択肢は二つあります。

1.そのまま保険加入を続けて、還付金を保険料に充てる
→保険料は変わらないので、30年間、つまり95歳になるまでの保険料分を還付金で受け取ることができます。
なのでそれを使う事で、95歳までの保険料支払いの心配がなくなります。

2.還付金を受け取り、解約をする
→保険は解約することによって、月々の保険料の出費がなくなります。
病院に行って掛かる費用は受け取った還付金から出して対応します。
中には老後も健康で、病院の世話になることが少ない方もいらっしゃいます。
そういった方は、保険よりもなんでも使える現金の方が、融通が利くかもしれません。
高額療養費制度等を考えると、選択肢としてはありかもしれないですね。

ただ注意点として、上記の1も2も考え方としてはありかと思いますが、あくまで100%還付されたらで仮定しております。

還付金を受け取る前に給付を受ければ、その分還付金は減りますので話は変わってきます。

各社若干、商品内容に違いがありますのでよく確認し、加入する際の参考にして頂ければと思います。

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