2019年に行われた金融リテラシー調査
その中の問いにこんなものがありました。
調査で分かった事
保険の基本的な働きに関する次の記述のうち、適切なものはどれでしょうか。
- リスクの発生頻度は高いが、発生すると損失が大きい場合に有効である
- リスクの発生頻度は低いが、発生すると損失が大きい場合に有効である
- リスクの発生頻度は高いが、発生すると損失が小さい場合に有効である
- リスクの発生頻度は低いが、発生すると損失が小さい場合に有効である
正解は2ですね。
そもそも保険とは 相互扶助の考えに基づいて作られています。
つまり、皆でお金を出して、何かあったらそこから使おう。という考え方です。
皆が誰かの為に出資し、もし自分に何かあれば使わせて頂く。
そうすることで自分の資産以上のものを受け取ることができます。
助け合いの精神ですね。
ではもし、リスクの発生頻度が高く、損失が大きいものに対して保険を使えるようにしたらどうなるか?
発生頻度が高いという事は、何度も保険金請求し、受け取ることができるという事。
そんなことしていれば、保険会社が潰れるのは簡単に予想できます。
もし保険会社が潰れないようにとするなら、保険料が高くなると思います。
そもそもリスク発生頻度が高く、損失が大きいものからは全力で避けなきゃダメですけどね。
保険が活かせるポイント
ではもし、リスクの発生頻度が高く、損失が小さいものに対してはどうか?
損失が小さいならそもそも保険でなくても、手元の資金でカバーできますよね。
わざわざ毎月、保険料を払ってまで備える必要はないという事です。
ではもし、発生頻度は低いが、損失は小さいものに対してはどうか?
もっと必要ないですね。起こる確率も低く、損失も低いならわざわざ身構える必要もないでしょう。
そう考えると、保険が必要なのは
発生頻度が低いが、起こると損失が大きいもの に対して有効という事です。
例えば自動車保険
自分が車で事故を起こす確率はそこまで高くないと思います。
しかし、一度事故を起こすと、大きなお金が必要になります。
もし、相手が働き盛りで、家庭を持ち、子供もがいる方に万が一の事があった時。
賠償責任額は計り知れません。
また、稼ぎ頭のお父さんに万が一の事があった時
残された家族の生活費、住居費、教育費など
子どもが小さければ小さいほど、必要な金額は大きくなっていきます。
残された奥様一人で、子供を養いながら生活ができるでしょうか?
遺族年金とパート代などで足りるでしょうか?
ご自身の老後の資金準備も必要です。
そう考えると、お父さんに万が一の事があった時、残された家族に必要な金額は
1000万や2000万では到底足りません。
ではどうするか。
保険の必要性は限られている
皆で助け合いましょう!そういう時の保険です。
保険であれば、こう言った部分を比較的安くカバーすることができます。
月々5000円~10000円くらいで持てる保障です。
これくらいの金額で残された家族や自分を守れるとしたら安くないですか?
保険は皆で助け合う 相互扶助です。
起こる確率が高いこと(老後資産形成、教育資金など)よりも
まずは損失が大きいこと(自動車、火災、遺族保障)
この部分を考えてみましょう!
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